おはようございます。
2025年も後半が始まりましたね。
世界中で戦争が起こり、国内では政治不信の中での参院選、米不足、また天候不良や天災が続くなど、非常に不安定な毎日ですね。
今を生きる私達は、この不安定な日常をどう過ごせば良いのか。
また、子どもに対して未来をどう見せ、生きる信条をどう教えれば良いのか。
こんなことを日々考えながら、生きています。

一歩家から出ると、色々なことが起きていますが、我が家は平和です。
というのも、一昨年に、ある学びを得て、あるスキルを身につけたからです。
だから私たちは、自分の機嫌は自分で取るし、自分の状態は自分で保ちます。
また、政治や経済の不安定さに自分たちが揺らがないよう、家族仲を良くする努力をしているので、家族で過ごすと笑顔でいられる時間が多いです。
そこで今日のテーマは
周りの状況に流されず、自分を律するために必要なスキルはコレ!
自分で自分を保ち、不安定な情勢の中でも自信を持って生き抜こう!
です。
ここ数年で学びを得た中で、最も効果的なものなので、是非ご紹介させてください。
メタ認知とは?
私たちが得たスキルとは、メタ認知のことです。
初耳という方も、文字だけは見たことがあるという方も、様々かと思いますが、近年で非常に注目されているスキルです。
メタ認知とは
「自分の思考や感情、行動を、一歩引いて客観的に見つめる力」のことをいいます。
例えば、日常的に起こる自分の中で湧きあがる感情ってありますよね。
(あ、今自分、ちょっとイライラしてる…)
(相手の言葉になんかモヤモヤする)
(あれ?私、最近言い方がきつくなってきているかも?)
こんな感じです。
いつもであれば、日常的に湧きあがる感情があって、でもそれをすぐに忘れてしまうので、学習しません。
いつ、どんな時に、どんな風な感情が湧きあがるのかを学習しないので、同じことをつい繰り返してしまいます。
でも、メタ認知というスキルを得ると、自分の心や頭の中で起きている事象に気づくことができるので、その先があるんです。
(あ、今自分、ちょっとイライラしてる…)
ではなくて
(あ、このままいくとイライラしちゃうから、一旦立ち止まろう。えっと、この後余計な一言を言っちゃって、前回は喧嘩になったから、ちょっと距離をとろう)
こんな感じ。
メタ認知をすると、自分が感情的に反応する前に、冷静に自分を見つめ直す余白が生まれます。
そして、その後の行動に変化が生じるので、結果がガラッと変わります。
結果がガラッと変わると、相手との関係性が変わります。
夫婦の場合は、夫婦仲が良好に向かうし、
仕事の場合は、業務が滞りなく進むようになるし、
育児の場合は、親子のコミュニケーションがスムーズになるし、
どんな世界であろうとも、人間関係で悩みにくくなります。
そして、自分の外側で何が起きようとも、自分の芯がぶれずに、確固たる軸ができてくるので、結果的には経済や政治や天候がどうなろうと、大きな影響を受けにくくなる、というのがこのスキルの素晴らしい所なのです!!
夫婦関係でメタ認知をどう活用するのか
本題に入る前に、メタ認知の大切な要素を2つお伝えしておきます。
それは
①自分の癖や思考がどういう反応として現れるのか、パターンを知ること
②そのパターンを理解し、その後の行動に工夫をすること
です。
ではこの大切な要素を、夫婦においてはどのように活用すれば良いかというと…
例えば、
夫の残業が続くと、妻の不満が溜まり、不機嫌になる
→思考:私ばっかり家のことをやっている
反応:不機嫌
こういう妻の場合は、夫の残業が見えていません。
そして、自分ばかり家のことをやらされているという他責思考になり、不機嫌になります。
そこで、夫の残業について少し考えを巡らせてみましょう。
そうすると、夫の会社で大変な思いをして、仕事をしていることが想像できます。
また、家のことをやらされているわけではなく、自らが進んでやっていることを認識し、一旦手を離してやめてみます。
気が向いたらまたやればいいや、と自分に許可を与えます。
こういうプロセスをひと手間加えるだけで、夫へのいら立ちは格段と減ります。
また、夫へ愚痴の一言でも言ってやらなければ気が済まない!と無用な喧嘩が始まったりすることもなく、「仕事、お疲れ様!」という労いの言葉が出てきたりして、夫婦仲は安泰に向かいます。
メタ認知をすると、夫の残業が増えていることに対して
(どうして私は夫が仕事ばかりすることにイライラしてるのかな)
(私は夫に対して何を望んでいるのかな)
(夫の仕事に対してイライラするって、これは私の癖なのかしら)
という感じで、夫にその感情をぶつける前に冷静かつ客観的に分析ができるのです。
そして、そこから見えてくる自分の本音や望みを、これまた冷静かつ客観的に受け止めることができます。
(仕事は頑張って欲しい)
(なんとなく取り残されている感じがして寂しいのかも?)
(もっと色々なことを共有したいだけなんだ!)
そこに気が付くと、
「お仕事お疲れ様!」
「ちょっと話せる?」
など、その後のコミュニケーションが変わる、ということなのです。
育児ではメタ認知をどう活用するのか
次に、育児においてのメタ認知活用法です。
例えば、
子どもの朝の支度が遅すぎて、早くしなさい!と叱り続けてしまう
→思考:動きが遅いことに対する嫌悪感、毎日同じことを言い続けるストレス
反応:叱る、怒鳴る
こういう親の場合、子どもの行動パターンに対する理解が薄く、自分の思考や感情が優先です。
毎日言っても聞かず、言い続けることにさらにストレスを感じ、言い方もキツくなり、もっと子どもは耳を塞ぎます。
そこで、一旦事実を捉えてみましょう。
動きは遅いけど、遅刻していないなら、それでOKとしましょう。
言わないと動かないけど、動き出してそのまま動き続けているなら、その姿を眺めてみましょう。
早くは動けないけど、自分のペースできちんと動いているなら、それはそれでOKではないでしょうか。
こんな風に、親の望むテキパキではなくとも、子は子なりに動いているのだと分かれば、朝から怒鳴らなくても済むはずです。
メタ認知をしてみると、子の動きが遅いことに対して
(どうして私は子どもが言われないと動かないことにイライラしてるのかな)
(私はこの子に対して何を望んでいるのかな)
(時間にルーズなことに対してイライラするって、これは私の癖なのかしら)
という感じで、子どもにその感情をぶつける前に冷静かつ客観的に分析ができるのです。
そして、そこから見えてくる自分の本音や望みを、これまた冷静かつ客観的に受け止めることができます。
(もっと活発に動いて欲しい)
(私ばかり朝から忙しくしているようで悲しいのかな)
(人に迷惑をかけない子に育って欲しいんだ!)
そこに気が付くと、
「学校のことで何か悩みとか困ったことある?」
「毎日学校に習い事に忙しくしてるけど、無理してないかしら?」
など、掛ける言葉も、伝え方も、大きく変わってくるんです。
仕事ではメタ認知をどう活用するのか
次に、仕事においてのメタ認知活用法です。
例えば、
同僚の仕事が遅くて、それをフォローする自分にばかり負担がかかっており、同僚に冷たくしてしまう
→思考:同僚の仕事”は”遅い、自分に負担がかかっている
反応:冷たい態度で自分の心情を伝えようとしてしまう
この場合、同僚の仕事は、自分と比べても遅い、と比較をしています。
そして、そのせいで自分が何倍も仕事をさせられていて、それを負担と感じています。
また、自分のイラつきを相手に隠せず、同僚に対して冷たく接してしまいます。
そこで、ここでも一旦事実を捉えてみましょう。
自分と比べて遅いけど、〆切には間に合っているのか?
本当に自分の方が何倍も量をこなしているのか?
スピードは遅いかもしれないけど、完成度を比較したら同僚と自分はどうなんだろうか?
自分に負担がかかっていると思っているが、自分が評価されれば満足しているのかな?
メタ認知をしてみると、この一件に関して
(私のイライラは同僚に対してではなく、組織とか、評価制度に向いているのかも)
(私が冷たくしても同僚は気にしていないということは私の独りよがりの感情なのかな)
(自分が軽く扱われることにイライラすることが私の癖なのかしら)
という感じで、今まで見えてこなかった真の心情が見えてきたり、自分の思考の癖や反応に対する分析ができます。
(もっと評価して欲しい)
(穏やかに接する方が関係はうまくいくのかな)
(自分の仕事の成果にもっとこだわってみよう)
そこに気が付くと、
「私にできること、ありませんか?」
「このやり方は効率的でミスも少ないので、共有させてもらっても良い?」
など、周囲に掛ける言葉も、伝え方も、全然違うものになるんですよね!!
メタ認知をすることはメリットしかない
人間には、思考と感情があります。
「自分はこうなのに、周りはどうして分かってくれないんだろう?」
そして、そこから生まれる反応があります。
イライラや、悲しさ、怒りなど、無意識に出てしまう反応です。
それが続き、周囲の反応が自分の望んでいないものだとすると
「どうせ自分なんて」
そんなネガティブなスパイラルに入り込み、より一層自分を苦しませる思考がまた生まれます。
でも、メタ認知(=自分のことを客観視)することで、
「今出している反応って、こういう心理が働いているのかも」
「事実に蓋をして、自分の思い込みが強かった」
「本音はこっちだったんだ」
と、周囲ではなく、自分の中でだけで生まれた思考や感情であることに気が付けるようになります。
つまり、
全ての出来事は自分の中で起こっている
ということが分かります。
政治家が頼りない!
どこどこで大雨が降っている!
物価高が止まらない!
テレビをつければこんなニュースでいっぱいの日本ですが、メタ認知のスキルを身につければ、自分は自分、天気は天気、政治は政治家が、というように、一旦切り離して考えられるようになり、生き方も信条もぶれずに済みます。
一番分かりやすいのは人間関係がスムーズになることですが、メタ認知を習得すると何に惑わされることなく生きることがとってもラクになるのです。
本屋に行けばたくさんの書籍も売っていますし、YouTubeでも多くの手法が説明されているので、是非やってみていただきたいです。
すぐにできるメタ認知スキルの高め方
本を買わずとも、YouTubeを観ずとも、すぐにでもできるメタ認知の習得方法をお伝えしておきます。
1.夕方~夜になったら、今日ちょっとイライラしたことを思い返してみます
2.そのイライラを冷静かつ客観的に「どんな感情だった?」「どこに自分は反応した?」と掘り下げてみます
3.そっか~そういう感情だったんだねと、受けとめてあげます
これだけでOKです!!
つまりは、
気付く → 理解する → 認める というステップを踏むことで、徐々にその後の反応に変化をつけることができるようになるのです。
反応が変われば、行動が変わって、その結果は??
そう、誰とでも、どこでも、良好になる!という嬉しい変化が次々に起きますよ。
すっごく簡単なのでやってみてくださいね。
最後に
誤解のないようにお伝えしておきますが、メタ認知とは、外側で何が起きようが自分には関係ない!と開き直るスキルではありません。
政治家がどんな政策をしようが、自分には関係ないから、投票には行かない!
とか
国内で天災が起きているけれど、自分が住んでいるエリアは安全なので、天候なんて気にも留めない!
ということではありません。
ですから、政治も経済も天災も、私たちにとっては切っても切り離せない問題であることに変わりはないのです。
でも、メタ認知をすることによって、自分の中で起きている事を冷静かつ客観的に見つめることができるので、確固たる芯や軸ができて、ぶれない自分が出来上がったり、自分の機嫌を他人に委ねずに生きることができるようになる、ということなのです。
aisaitoで婚活をしている会員様には、こんなことも意識して、コーチング面談をしています。
ということで、今日もここまでお読みいただきありがとうございました!!

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