家事育児仕事を両立する妻はこれ以上何を頑張るのか…夫が積極的になる為に理解すべき3つのこと

おはようございます。
せっかくのGWなのに、悪天候に加えて渋滞が起きているようです。
車移動中の家族が喧嘩にならないよう祈るばかりです。

さて。
現在放送中のドラマ「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」(TBS)をご存知でしょうか。
家事や育児を手伝わない夫へのイライラと、家の中でいつも不機嫌に夫を罵る妻のリアルな姿が好評のようで、やっぱり夫婦ネタ(特に不仲や不倫)はいつでもあるあるネタとして話題になります。

ということで、今日のテーマは
育児と家事、仕事を両立する妻は、これ以上何を頑張れば良いのか…
夫が家のことに積極的になってくれるには、どうすれば良い?

という内容です。

ネットには、夫婦不仲のネタがあふれています。
私も、家族力というメソッドを使って様々な夫婦仲に関するご相談をお受けしているので、ネットの情報も参考にしたりして、世の中の夫婦がどんな悩みを持っているのかを常にキャッチアップしています。

夫育て、というキーワードをよく目にします。
そして、不仲で悩む人に多いのが、「子どもを育てるのは分かるけど、夫を育てる義務は私にはない!」と言い切っています。
分かります。だって、すでに大人である夫を、何故同じ立場の妻が育てる必要があるの?と。
分かるんです、この理屈は。

でも、育てるという単語を使うから、拒否反応が出るんだと思います。
夫育て、という言葉が悪い。
でも、家庭において絶対的に必要な夫育てがある、ということを私も確信しています。

いやむしろ、正確な「夫を育てる」を理解し、実践すると、自然に
育児と家事、仕事を両立する妻は、これ以上何を頑張れば良いのか…
夫が家のことに積極的になってくれるには、どうすれば良い?

という悩みが解決します。
こういう悩みに苦しまないよう、私達が家族力を、そして夫婦リスキリングの大切さを提唱しているわけです。

ということで、今日は、これから結婚する人や、新婚さんが悩まなくて良いように、正しい夫婦リスキリングのきちんとした方法をお伝えしてみたいと思います。

私たちが家族力を大切にしている理由

本題に入る前に。
両親、パートナー、子どもなど、愛おしい存在で、大切な家族なのに、ちょっとしたことでイラっとしてしまう。
そんな自分に反省と自己嫌悪の繰り返し、なんてことありませんか?

私もこんなお仕事をやっているのに、娘に対してイラっとしたり怒ること、しょっちゅうです。
でもこの感情が起こるのは、実は当たり前のことなんですって。
この感情は、双方の気持ちや行動のちょっとしたズレをネガティブにとらえた時、虚しさや怒りの感情となってイライラが出てしまい、いわば生理反応みたいなものです。
相手の気持ちや行動が、あなたのイメージとズレることで自然に生まれてしまう感情なのです。

いつも一緒にいてみんなの性格は分かっているし、お互いに分かり合えているはず!

いつも家のルールを伝えてるし、こんなに私はやっているんだから、見てくれているはず!

という思い込みと、実際の「なんでわかってくれないんだろう」「なんでこんなことするんだろう」という様々な「なんで?」(ギャップ)があるから、家族だって揉めるし、不仲にもなるのです。

でもね、それぞれみんな、思考や想いがあります。
家族一人ひとりには、あなたの知らないキャラクター(性格)があるのです。

だから、なかなか客観的に観ることができない家族のことを、一度じっくりと見つめ直し、いつもと違う視点から分析することはとても重要だと考えています。
そういう時間から、今までとは違った家族に対する理解や発見ができるからです。

そして、自分を正しく表現することにもつながります。

さらにその気づきは、あなたも気づいていなかった自分の中の想いや、自分が大切にしたいことも見せてくれます。
改めて家族を知ることで、家族を想いながら、自分を知り、自分のことを大事にすることができるようになります。

これが、家族力を高めるということです。

家族と居て心地がよいのは、自然体でいられるからです。
自然体での暮らしは、家族みんなの平穏な日常と充実した人生に繋がります。
まずはあなたが自然体でいることが、家族が快適に過ごせる大切な一歩です。

何も努力しないで家族みんなが自然体で居られるのは、案外難しいことです。
捉え方を間違えると、「自然体=自由でわがまま」になってしまうから。
だからこそ、家族力の理解と活用をし、家族みんながもっと楽しく過ごすための大きなチカラを得ていただきたい。
私たちはそう考えています。

理解すべき1つ目:夫への間違った対応

ここからの説明は、生物学的な男と女の違いを、家族や夫婦で照らし合わせてみると、という内容になります。

こういうくくり(男とか女とか)で話をすると、たまに若い世代の方から
「男とか女とか、そういう言い方って差別的ですよね」
「男か女の二種類しかないのって、視野が狭いと思います」
と言われることがあります。

ジェンダーレスの考え方に学生時代から触れてきた人が、こういう発言をするのはごもっともです。
ですので、改めて。

男女の差別をしているわけではなく、生物学的な違いを区別している
ということと
動物の配偶子には雄と雌があり、どちらか一方、またはどちらも有するものもあるという前提で、男と女の違いを分かりやすく説明しているのみで、その他を排除する意図はない
ということを予めお伝えしておきます。

さて、では本題に戻って
夫を育てるということはどういう解釈なのか、世間一般の使われ方ですと
掃除の仕方を教えるとか、オムツの正しい換え方を教えるとか、家のルールを事細かに伝える
など、妻が夫に教える、伝える、ルールを守らせる、分担するといった意味合いが強いかと思います。

確かに、これらを「夫を育てる」とするならば、「いや、大人ですよね?大人なのにいちいち言わなくちゃ分かんないって💦しかも、言ったって守らないし…」というイラつきに変わります。

でも、
女性は、察して共感して行動する生き物です。
男性は、日常では察せない&共感できない生き物で、危険な時にしか察したり共感したり行動するセンサーが発動しません。
(断定はしませんが、統計的に多いという意味です)

女性は、家の中でも、職場でも、また新しい家族が増えたりした時も
今必要なのはこれとこれで、この順番でやって、次にあれして、明日はあれする予定で…と臨機応変に、また時間軸も今と未来を動かして、積極的に動きます。

でも男性は、いざという危険の時、または自分にとっての戦場(仕事)でしか、この能力は発揮しません。
だから、家の中で女性が次々にあれやってこれやってと動いていても、基本スタンスはお構いなしです。

私ばっかり家のことをやって、あなたは何もやってくれない!
という妻の文句は、こういう男女の違いから生まれるものです。

そして、やり方が分からない
という夫に対して
私だって最初からできたわけじゃない。やってみて出来るようになっただけ。やろうとしないあなたが悪い!
と夫の消極的な姿勢を嘆きます。

言ってくれれば自分だってやるのに
という夫に対して
私は言われなくてもやってるし、言ったってどうせやってくれないじゃない
と、まだやっぱり責め立てます。

夫を育てるとは一般的に
家事のスキルを上げてもらえるよう教える
育児のスキルを上げるもらえるよう教える
と捉えられていますが、こういう育て方は、逆効果です。

何故なら、妻に教わること、正しい方法に直されることは夫が一番嫌うからです。

理解すべき2つ目:夫には何をすべきか

1つ目のところから、自分の間違いに気付けた人はOK。
この後の理解を進めていただきたいです。

そうではなく、「でも~」「だって~」と夫がやってくれないことに対する恨みつらみが出てきてしまったり、夫に対する諦めの気持ちが出ている人は、もうだいぶお疲れの様子です。
その場合は、自分時間を作って、まずは自分を癒してあげてくださいね。

理由はここに書きましたので。
結婚式に130回出たから分かる、何年たってもキラキラしている妻たちの秘訣3選

さて、2つ目に理解して欲しいことは、夫への正しい対処です。
これは、夫を育てるを正しく理解し、行動すること。
どうすれば良いかというと、
察しない夫に、家事の意味と目的を共有する

共感しない夫に、育児の必要性と醍醐味を体感させる

この行動一つ一つが、自分の家族計画を進めていることを日々伝え続ける
です。

つまり、
今の家族計画に向けたディレクションをし、日々のアジャストをすること
です。

夫婦リスキリングとは、夫婦や家族も大事な戦場であることを共有し、家族計画を一緒に遂行することなのです。
察しない、共感しない男にそのまま求めるのではなく、日々のコミュニケーションを活用して、2人で目標達成できる方法を模索すること、です。

夫に対しては
ディレクション=ゴールに導くこと

アジャスト=日々のズレ(2人の)を修正すること

そして、自分と相手の折衷案を模索すること

これをやってください。

育てるとは、教えることではない

子育てにおいては、育てることと教えることが同義になりがちです。
でも実際、教えるのは最初の数年で、そこからの子育ては、やらせてみること、見守ること、信じること、何かあった時に助けることが大切だと私は思います。

” 育てる ”と” 教える ”が同義になってしまうのは、愛情の表れとも思うので、否定しません。
やっぱり可愛い我が子には、手取り足取り教えて、早く上達してもらいたい、と親心としては思う気持ち、理解できますから。

でも、相手が大人の場合は、絶対にNGです。

何故なら
教える=自分のやり方を伝えること
育てる=相手のやり方を引き出すこと

という違いがあるからです。

だって、洗濯物のたたみ方、あなたの方法が全て正しいわけじゃなく、夫のやり方の方が効率的かもしれないですよ。
ちょっとしわがあったって、別に死ぬわけじゃあるまいし、それなのに「たたみ方はこうしてよ!!」と苦言を呈して無用な喧嘩をするって、本末転倒でしょ?

使った食器は必ず洗っておいてね。シンクに出しっぱなしはやめてね。

洗濯物はシワにならないように、こうやってたたんでね。

麦茶の残りが無くなったら、ここからティーパック出して次の人用に作っておいてね。

まだ泡が残ってるんだけど。ちゃんと洗った?

こういう指摘と指示は今日から封印しましょう。
今日からやることは

家の中で大切にしたい空間を2人で話し合います。

自分のこだわりの空間は、なるべく自分で片付けるようにします。
そして、相手がこだわっている空間は、相手にやってもらいましょう。
役割分担です。

相手のやり方に修正ややり直しは入れません。
それは、自分のやり方にも口出しされないようにするためです。

この行動一つ一つが、この家を、この家族を、正常に保っていることを、双方で確認します。

これの繰り返しが、人生のパートナーとして、夫と公平公正な関係構築ができる方法です。

理解すべき3つ目:待つこと、任せることの大切さ

私の話を聴いてくれない

家ではスマホばかり見て、私が動いていても全部私任せ

家事は女の仕事とばかりに、家のことをやろうとしない

とよくある妻の文句。
これについては色々と夫婦の事情もありますが、一言で言うと「一方通行なコミュニケーション」が原因です。

客観的に見てみると、たいてい
妻が一方的に話している
家のことを夫がやると妻の
指導が入る
夫のやり方を妻が認めないから次からやらなくなる

という状況が起きています。

それに対しても妻は
夫がやらないから私がやるしかない
夫のやり方だと家が汚くなる一方だから
夫は仕事の話をしてくれない

などと言います。

このままこのやり取りを続けていても負のループなので、本当は断ち切りたいのですが、実際はなかなか難しい…
ですので、私も同じ立場の妻として、
任せてみよう!待ってみよう!任せてみれば、人はそのうちやるようになるからさ!
と言っています。

夫にも主義や主張があって、それを妻が認められるようになると、夫はな~んでもやってくれるようになりますよ。

まとめ

夫婦リスキリングとは、夫婦や家族も大事な戦場であることを共有し、家族計画を一緒に遂行すること、です。

そして、夫を育てるの正しい解釈は
察しない夫に、家事の意味と目的を共有する
共感しない夫に、育児の必要性と醍醐味を体感させる
この行動一つ一つが、自分の家族計画を進めていることを日々伝え続ける

です。

決して、やり方を教えたり、直したりしてはいけませんよ。
育てる、の本当の意味を考えて、夫を見守っていきましょう。

ということで、今日はこの辺で。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

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