「夫よ、死んでくれないか」という人と「結婚して良かった」という人の違い12選

おはようございます。

夫婦が壊れるとき
夫よ、死んでくれないか
など、最近のドラマタイトルを見ると、どんどんリアルな表現になっていることに驚きを隠せません。

ドラマの内容自体は、昭和や平成の時代の方がなんでもアリ!な感じで、恋愛も性愛も不倫もドロドロも明け透けに描かれていた気がしますが、タイトルだけはどうも今の方が直接的な気がして、個人的にはう~ん。。。という感じがします。

そこで、今日のテーマは、
夫婦が壊れそう、夫の存在が疎ましくてたまらない、という経験をしている人と
夫婦は色々あるけれど、それでも結婚して良かった!と思える人は
いつ、どこで、岐路が分かれてしまったのか

ということを考えてみたいと思います。

夫婦の関係は、日常的に小さなことが積み重なります。
ですので、いつ?どこで?を深堀しても、実際は見つかりづらく、また戻ることも難しいです。

なぜなら、自分と相手は全く違う生き物なのに、相手に対して自分と同じ気持ちや行動を期待するため、少しのズレが許せないのが、夫婦や家族だから。
お互いの気持ちが絡み合い、外部からの刺激や内部に起こるストレスで、ズレが元に戻らなくなり、まるで細い糸が絡まってそのままグチャグチャになるような、そんなイメージ。

以前も書いた内容の復習ではありますが、
とっても大事なので、結婚前に「この結婚はどうなのか??」を是非見極めていただきたい、と切に思います。

私個人は、結婚をすること自体を推奨しているというわけではなく、この後の人生を誰とどこでどのように過ごすのかを考え、自分にとってベストな選択が取れるようにコーチングをしています。
ですので、後悔が無いよう、結婚前に一度立ち止まって考えておいて欲しいことを以下に書いておきます。

1.価値観は合わなくて当たり前。違いを認められる人を選ぼう!

これは、25歳の時に、新規事業を立ち上げて間もない時期に言われたアドバイスでした。
人はみんな違う。
自分と相手の価値観が合えば喜び、違えば指摘するというのは驕りである。
全員違うと認識し、違う者同士が共にやっていく方法を考える、それが組織であり、集団生活だ
 と。

前職では、多種多様な個性や強みを持っている人が働いていました。
私もその中で個性を発揮し、楽しくのびのびと仕事をさせてもらっていました。
個性が活きる組織では、人は各々強みを伸ばし、やりたいことをやりながら、結果的に組織の目標も達成できるようになります。

結婚生活も同じ。
どんなに愛し合っている夫婦でも、同じ価値観なのはほんの一部で、たいていは違いをスルーして生きています。

私達夫婦もそう。
気も合うし、何時間でも喋っていられますが、全ての価値観が一致しているわけではないし、男と女の違いや、育ちの違いはとっても顕著。
ですので、価値観の違いが不仲の原因に繋がるのではなく、お互いの価値観の違いをどれだけ受け容れられるか、が夫婦関係を築く第一歩なんだと思います。

価値観が同じ人を探すのは、難しいです。
それよりは、違う価値観を楽しみ、相手の個性をまるまる受け止められる人を探しましょう。

2.恋愛感情はもって10年。尊敬は一生!

これは私の母がずっと言っていた言葉です。
好きな人と結婚出来るってことは幸せだけど、好きって気持ちは10年位で消えていく。
その代わり、尊敬する気持ちは10年経っても20年経っても変わらないから、好きな気持ちだけで結婚するのではなく、心から尊敬出来る人が見つかったら結婚しなさい

と。

そして、その尊敬というのも、表面的なものではなく、本質的なものを言います。
例えば、
何も言わずにゴミを捨てといてくれた!尊敬する~
とか
木に引っかかってしまったボールを取ってきてくれた!尊敬する~
にような、会話で出てくる「尊敬する~」ではなく、その人の考え方や生き方、こだわりなどに触れて、「自分には到底できないことだな」「だからこの人は結果を出し続けてきているんだな」というように、内面と結果がリンクしていることに対する感動や憧れのような気持ちのことを「尊敬」と言います。

出逢った時の恋心は、夫婦を続けていくと、確かに色も形も変わります。
でも、心から感じる尊敬の念は、あまり変わるものではありません。
夫婦関係を長く続けていくと、様々な試練が起こり、時には相手に対して嫌な感情も生まれます。
が、そこで「もう愛していない」に変化するか、「愛してはいないけど尊敬している」になるかで、その後の関係が終わるのか継続するのかに大きく影響します。
ですので、心から尊敬できる相手なのか、はとても重要です。

3.選ぶべきは、年収や貯蓄額ではなく、働くことが好きで、安心してお金の話が出来る人

私の母は、父をとても尊敬しています。
母が昔よく言っていました。
男の甲斐性って言うけど、どれだけ稼いできたって、妻にいくらも使わせない男もいるのよ。
でもね、財布を妻に預け、自分は仕事、妻に家のすべてを任せるって、妻を信用してるから出来ること。
そして、働くことが好きな人は、今はそんなに稼いでなくても、一生で見たら困ることは無いからね。

私もこのコラムで何度か書いておりますが、男の甲斐性は自分より体力的に弱い人を自ら助けることができる肉体的・精神的な強さである、と思います。
つまり、妻や子どもと共に一生生きる覚悟の上で、自分は外で戦うことを選び、そして家を守るというのがやっぱり昭和の時代も令和の今も、男に求めたい能力だと思うのです。

もちろん、女性が稼ぐのもOK。
でも、私達女性は、妊娠・出産・その後の育児などで、どうしても一旦社会から離脱しなければならない時期があります。
ですので、女性だけが稼ぐのではなく、男性に求めたい能力であることは否めません。
とは言え、今いくら稼いでいるか?で男を見極めようとすると、失敗します。

年収1500万円でも生活費をくれない夫と、年収500万円でもすべて妻に預ける夫、どちらがその後の自由度が高いか、です。
これ、実際にある話です!!

そして、お金の話をきちんとできる相手かどうか、というのも重要です。
結婚前に、何も教えてくれない、話してくれない人は、その後も危ういです。
または、男も女も、金遣いが荒い人も要注意です。
貯蓄額の高い男性と結婚をして、結婚生活3年だったかな、その間に妻が全部使ってしまい、その後離婚をした夫婦を知っていますが、やっぱり結婚前にお互いの金銭感覚は確認すべきでしょう。

4.生理的な好き嫌いはとても大事

これは、年上のいとこに言われたアドバイスです。
大切にしてくれる人と結婚はしたけど、生理的にどんどん無理になっていった。
結婚は、全てをさらけ出す行動の連続。

寝顔も、不潔な姿も、だらしない格好も、生理的に好きな人なら全部受け容れられるけど、生理的に無理になるともう一緒にいられない。
生理的な感覚を大事にするんだよ

いとこの一度目の結婚相手は、とても優しくて、彼女のことをとっても愛している様子が、まだ中学生の私から見ても分かりました。
でもいとこは幸せそうじゃなく、結局離婚をしました。

夫婦の生活は、小さなことの積み重ね、と書きましたが
咀嚼音(食べ物をかむ音)、おなら、ゲップ、寝起きの顔、体臭、ソファでダラダラ、だらしのない格好
などなど、自分も相手に見せるし、相手のその姿も日常的に見ることになります。

生理的に、どうなのか?
という感覚を無視しないでくださいね。

5.その人の「今」を見るのではなく、変わらない本質を見て、未来を信じられるかどうか

これは、人事をやっていた上司で、私のことを採用してくれた人からの言葉です。
履歴書や面接で、今まで何をしてきたかを語る人は多いけど、それはあくまでも会社の環境や与えてくれたフィールドがあったからできたこと。
たいてい転職をすると、同じことができなくなる。

つまり、環境や条件が変われば出来なくなることだったんだ。
でも、その人がどんな人か、を見れば、やってきたことを聞かなくても、未来が明るいか、それとも暗雲を感じるか、が分かる。
だから、本質を見極めることが大事なんだ!

確かに、婚活においても
どんな会社に勤めていて、年収がいくらで、身長や体重がどのくらいで、どこに住んでいて、どんな容姿で・・・
というような、相手選びにおいて「今」を見る傾向があるのですが、これって全て、いつかは変わってしまう条件ばかり。

それよりは、何を得意としていて、何をやりたいからその仕事を選んでいるのか。
周囲の人との信頼関係を構築できているのか。
もし仕事を変えなくてはいけない状況に陥っても、次を探したり、紹介してくれそうな人はいるのか、などを確認しましょう。
相手の本質を知り、だからこの仕事や会社を選んでいるのだな、と思えるようになると、相手の今ではなく未来に対する信頼感に繋がります。

6.相手との会話は、表面的なものではなく、相手の本質を知るためにする

これは、前職の社長に教えてもらった考え方です。
何故僕が会社のみんなと定期的に食事をするかと言われたら、食事時の会話が一番本音が出るから、なんだよ。
会議だと、事業部の目標に則って話をするから、根底にあるのは会社や事業部の理念なんだよね。
でも僕は、社員一人ひとりの理念が知りたい。

なんでうちの会社を選んだのか、何をしようとしているのか、ってね。
それを知るには、飲み会をやっちゃうのが一番手っ取り早いんだ!

結婚生活も同じで、日々の会話が子どもの今日の出来事やお互いの近況報告になることが多いと思います。
でもこれは、日々の用件を済ませるためにする、表面的な会話です。
これだけだと、夫婦が今何を考えていて、未来をどうしようとしているのか、などの本音は共有できません。
だから、近況報告は半分くらいにしておいて、半分は本音を語れるような時間を作る方が、色々な点でズレが出にくく、理解が深まります。

婚活においても、お見合いの時の会話はたいてい
お休みの日は何をしているんですか?
趣味はありますか?
デートではどこに行きたいですか?

など表面的な会話ばかりです。
この答えを聞いても、相手がどんな人かを知ることはできません。

それよりは
どんな人って友達には言われますか?
どんな未来を想像していますか?
目標としている人はいますか?またその人はどんな人ですか?

というような質問をしていった方が、相手そのものを知ることができます。
こういう会話が楽しめる相手とする結婚は、いつも新鮮で楽しいですよ。

7.食事時の相性が良い人を選ぶ

これも、恩ある上司から言われました。
メニューを考えるところから、作る、食べる、片付けるという行為は、愛情が無いと出来ない。
そして、外で食べる場合も、金銭感覚や好き嫌い、時間の使い方などその人の価値観が出る。
食事の時間が最も心地よい相手は、ずっと一緒にいても苦じゃないし、食事の時間が居心地悪い相手だと、いずれ結婚生活は破綻する

と。

その上司は、学生時代から付き合っていた彼女と結婚し、子どもにも恵まれましたが、その後離婚。
その後数年で再婚をし、再婚後しばらく経った後のお言葉でした。
気心知れたはずの妻だったのに、食事の時間が苦痛で、結婚生活はうまくいっていなかったけど、今の妻はとにかく食事の時間が楽しくて、家で食事をするのも外食するのも楽しいから、この歳になって初めて家に帰るのが楽しみになっている。
そんなことを言っていました。

私が夫に出逢ってから、今に至るまで感じているのは、まさにこれ!!
魚が好き、酒が好き、という好みが合うこともありますが、たくさんの会話をしながら、娘も一緒に、今日あったことや未来の話、昔話をして、3人でその空間を楽しむのが食事の時間。
そういう目的が合致しているので、毎晩とても楽しくて、食事時の相性は夫婦の相性を表しているというのはとても納得です!!

8.人は一生育てる必要がある。褒めて伸ばせよ!

これは学生時代の部活の恩師から言われていました。
高校生でも、大人になっても、人が何かをしようとする意欲を持てるのは、そこに成長とか進化があるから。
成長や進化は、自分で感じるものもあるけど、他人が評価するものでもある。
だから正当に評価をし、それを伝え続ける。

つまり、褒めるということ。
褒めると、相手は評価をされていると感じ、それが成長や進化に繋がる。
学校でも職場でも家庭でも、いつでも人間は褒める行為を必要としている。

厳しい先生で、学生の私が生意気にも意見を言ったりして、何度も何度もぶつかり、先生も泣いたりしていましたが、褒める言葉も忘れずに言ってくれて、それが学業や部活に対して心が折れなかった理由だと思っています。

夫婦になっても、やっぱり褒めるという行為がとても重要だ、と感じます。
これについても何度も書いておりますので、是非読んでいただければ幸いです。
【夫婦リスキリング】家族力の解説③ 高めるとこんなに変わる!夫婦の会話の裏側

9.結婚前に相手の友達に逢っておこう

これは、自分の「人を見る目」に自信がない時に是非おススメです。

自分から見えている相手の姿は、相手が自分に見せたい姿・見せている姿です。
でも、相手の本当の姿は、その何倍も何十倍もあるかもしれません。

夫婦生活は、そのすべてが見えるものなので、結婚してから「知らなかった!」が多発します。
または、「思っていたものと違う!」も頻発するでしょう。
今、うまくいっていない夫婦ほど、「思っていたものと違う!」が多く、それによるネガティブな感情が愛情や尊敬を超えてしまうことが原因でもあります。

私も、結婚前に夫の友人にたくさん逢わせてもらっていました。
彼のひととなりを知る、という目的もあるし、単純に彼が大事にしている仲間を紹介してもらいたい、という目的もありました。
皆口々に「おめでとう!彼は男の中の男みたいな奴だし、曲がったことが大嫌いだから、ぶつかることもあるかもしれないけど、見る目は間違ってないと思うよ!」というような内容を言ってくれていました。

結婚生活を過ごす中で、夫を心から尊敬できるポイントは「曲がったことが大嫌いな直情的な性格」であり、仲間が言ってくれた評価は間違っていないと感じます。
ですので、親しい友人や仲間がどんな言葉を述べるか、は相手の本当の姿を知る最も効率的な方法だと思います。

逆に、結婚報告をした時に「大丈夫??うまくいくのを願っているけど心配だ~」と何度か言われた、という友人は、すでに離婚調停中です。
「あの時言われた言葉を素直に聞いておけば良かった」と今は嘆いています。
結婚を決めてから逢うのではなく、結婚を決める前に逢っておくことを強くおススメします!!

10.結婚前にお互いのことを深く知り、話し合っておく

これはお見合い結婚をした先輩が
あれよあれよという間に結婚が決まってしまい、何も知らずに結婚することになった。
いざ新婚生活が始まってみたら、想定外のことだらけで、今更引き返せない…
結婚前に、結婚後の生活はどうなるかとか、価値観の確認とか、借金の有無とか婚姻歴とか、全部確認してから、この人の人生をまるまる受け止められるか確認しておいた方が良いよ
と言っていました。

というのも、続きがあって
良い家柄の息子さんって事だったのに、給料は全部お義母さんが管理してるとか、週に一度は義実家に色々と報告しなければいけないとか、私には自由が無いんだよね。
子も3人は産みなさいって言われちゃった(泣)
 
と。

先輩はその後3人の子どもを産んで、離婚しました。

結婚は、相手の人生をまるまる受け止め、自分の人生も相手に負わすほどの重責が伴います。
ただ籍を入れて一緒に暮らす、くらいの軽い気持ちで結婚をする人もいますが、実際はそうではありません。

ですので、きちんと結婚前に諸々の確認をしておきましょう。
この内容についても以前コラムを書きましたので、是非お読みください。
【人生観】50年後も笑い合える結婚生活を送るために今何をすべきなのか

11.義両親は未来の相手の姿である

だいぶ前に、友人が長く付き合っていた人と別れた!と言うので、何があったのかを聞いていた時のことです。

彼の両親に呼ばれて実家に行ってみたら、愕然とした出来事があり、その後別れを決意した。
彼の「今」だけを見ていたら、普通に暮らせていたけど、彼の価値観は義両親の影響もあるだろうから、彼の「未来」は義両親の「今」の姿だと思うと、もうこれ以上一緒には居られない、と思った。

何があったか聞いてみると
・家の中にスポンジは一つしかなく、食器も、お風呂も、排水溝も全て同じスポンジで洗っていた
・歯ブラシは家族4人で1本を使っていて、親も子も交代で歯磨きする
というような、今書いていてもちょっとゾッとするようなことが、実家でおこなわれていたそうです。

この人と結婚して、もし義実家に泊まるようなことがあったら…と考えて、彼には細かい理由は告げずに別れて欲しいと伝えたと。

ということで、相手の両親がどのような生活をしているか、どのような価値観かもあらかじめ知っておくと、賢明な判断ができると思いますよ。

12.義実家を味方につけよ

これは、結婚生活を円満にできるかどうかの岐路の1つとして、とても重要なのでお伝えしておきます。
結婚する相手がどうであれ、その親の影響もかなり受けます。
そして、その親が敵になるか味方になるかが、最大の分かれ道です。

私の母はことあるごとに言っていました。
愛した相手の親は、愛した相手を産んだ人、と考えると、相手の親に感謝できる。
そして、子の悪口や文句を聞いて喜ぶ親はいないのだから、義両親には相手の良い所や一緒にいられて幸せなことは伝えても、決して悪口や文句は言わない。
そうすれば、あなたのことを認めてくれ、味方になってくれる。

上記11.義両親は未来の相手の姿である と合わせて考えるべきなのは「結婚は、当人同士だけのものではない」ということです。
もちろん、当人が良ければ良いんだ!と考える人もいますが、当人以外からの影響を受けやすく、またその影響が実はジワジワと当人達の生き方に深くかかわってくる、ということを忘れてはいけません。

そして、義両親はあくまでも他人だから、と遠ざけるのではなく、相手の親族を大事にしようという気持ちがあると、結婚生活はうまくいきやすいです。
人間、誰しも自分のテリトリーにあるものを大事にしたがる生き物ですからね。

最後に

せっかく結婚したい人と出逢ったのに、水を差すようなこと言わないで!!

そんな声が聞こえてきそうなコラムでもありますが、どんな人生を選択するのもあなたの自由です。
色々な意見を聞かせていただき、私自身もブラッシュアップしていきたいと思います。
是非ご意見もお待ちしております。

ということで、今日も長文をお読みいただき、ありがとうございました。
武嶋 愛

コメント