【人生観】幸せになりたい人ほど幸せを見つけられない矛盾をどう解消するか

こんにちは。今日の東京は青空に紅葉がとてもきれいで、心地の良い天気です。
とはいえ、空気は冷たく冬日だそうです。
2024年も残り38日。やり残したことが無いよう、駆け抜けたいですね。

さて、先日久しぶりの友人とご飯を食べていて、生きてきた40数年間の話になりました。
彼女曰く、
20代はひたすらキャリアを形成したくて自分時間を犠牲に生きてきた。
30代は幸せな結婚がしたくてキャリアを少し諦めて恋愛にいそしんだ。
40代の今はやっぱり自分の人生が諦められなくて、育児の傍らやりたいことを模索している。
私っていったい何がしたいんだろう!?

と悩んでいるとのこと。

フムフムと聴きながら、私はこう答えました。
キャリアも手に入れた。
優しい旦那さんも、健康で可愛い子どももいる。
自由に使えるお金も時間もある程度持てている。
それで何が不満なの?

すると彼女は言いました。
ね。私、何が不満なんだろう。
不満はそれほどないのかもしれないんだけど、なんとなく不完全なんだよね。

不満と不完全って、人生においてはどう違うの?

文句が出るのが不満なのかな。でも、文句を言いたいわけじゃないのよ。
でもね、完全とは言い切れないの。それが不完全。

完全になるとしたら、何があれば良いの?

それが分からないから悩んでるんだよね。

こんなやり取りがずっと続き、美味しいワインとお料理を前に、女二人+子どもたちでやるホームパーティは、いつもお悩み相談会となります。

このコラムでは、日々、「幸せってなんだ?」とか「結婚って幸せなのか」ということを書いていますが、次から次に私には「幸せとはなにか」を考え、誰かに語る出来事が訪れます。
こういう出来事を通じて、そして色々な表現で何度でも言葉にすることによって、自分でもより理解が深まりますし、これを読んでいただいている人にも伝わるのかなぁという期待を込めて、今日も共有しておきたいと思います。

[おさらい]幸せとはいったい何なのか?

人間は誰しも「幸せになりたい」と思い、欲求を満たしながら自己実現をしていくもの。
では、幸せとはいったい何なのでしょうか?

幸せの定義は人それぞれです。人生には多くの事象が複雑に絡み合っているので、幸せが何かと一言で定義することは容易ではありません。
そして、物でもなければ、絶対的な何かでもないのです。
ということは・・・幸せってなに??

◇幸福とは脳内物質のこと
人間の思考や知能・感情などの多くは脳によってもたらされています。
多くの専門家が、人が幸福を感じている時の脳内を調べたところ、主に3つの物質が多く分泌されていることがわかりました。
それが、
セロトニン/オキシトシン/ドーパミン
という物質です。

絶対的で普遍的な「幸福」という定義がない以上、「幸福」は脳内から出ている物質によって感じるもの、と考えるのが最も効率的かもしれません。
ただし、この分野についてはこれまでも多くの研究がなされている中で、まだ明確な答えは出ていないようです。


◇セロトニン
セロトニンは、健康の幸せ物質として体内で特に重要な役割を果たしている三大神経伝達物質の一つ。
人間の睡眠や食欲に大きな影響を与え、ストレスによるイライラを抑えて心身の安定や心の安らぎなどにも関与することから、『幸せホルモン』とも呼ばれます。
※厳密にいうと、セロトニンは「ホルモン」ではなく、ただの呼び名としてホルモンとついているだけ。

《こんな時に分泌されます》
体調が良い、気分が良いという状態/太陽の光を浴びた時/自然の中にいて気持ちが良い、爽やかと感じた時/おいしいものを食べた時/運動(特にウォーキングなど一定のリズム運動)をした時/休憩していて「リラックス」「癒される」「ホッとする」「のんびり」した時

◇オキシトシン
オキシトシンは、愛情ホルモンと呼ばれる神経伝達物質の一つ。
脳の視床下部で産生され、脳下垂体に運ばれることで作用します。
また、「社会脳」とも呼ばれる偏桃体にも働きかけ、恐怖という感情を抑え、他人に対する信頼感や親近感を与える機能も果たします。
  
《こんな時に分泌されます》
感動した時/家族や仲間とのコミュニケーションをとった時/コミュニティへの帰属意識から安心感を得た時/感謝した時/親しい人とスキンシップ(マッサージ、見つめ合う、抱擁、ハグ&キス)した時


◇ドーパミン
ドーパミンは、達成の幸せ物質といわれ、脳の側坐核(そくざかく)と言われる全脳に存在する神経細胞から分泌されている神経伝達物質です。
快感や多幸感を得る、意欲を作ったり感じたりする、運動調節に関連する機能を担うホルモンのひとつです。
  
《こんな時に分泌されます》
運動(有酸素運動)した時/称賛、承認された時/目標を達成した時/報酬への期待を感じて動く時/ 趣味に没頭している時/物欲、金銭欲、名誉欲、性欲、食欲等を満たした時

つまり、幸せは物でもコトでもなくて、何かをした時に脳内に分泌される物質によって得る感情の一つなんだと思います。
ですので、「私は幸せじゃない」と、幸せという得体のしれない感情で断定するのは間違いだということです。

[おさらい]幸せになりたい、という人は何が足りないのか

脳内物質で得られる「幸せ」という感情には、物質によって違いがあります。

◇セロトニン・オキシトシン
体調が良いとか、美味しいものを食べたとか、大好きな人とスキンシップを取ったとか、そういうことで得られる幸せ感なので、わざわざ自分から掴みにいかなくて、何もしなくてもそこにある感覚そのものに着目できれば、得られる幸せ感です。
そして、幸せ感は長続きしやすいです。

◇ドーパミン
これは、頑張ったり、何か行動を起こすことによって得られる幸せ感なので、自ら行動を起こすことが必要になります。
ただし、この幸せ感は長続きせず、すぐに失われるため、次から次に行動を起こし、頑張り続けなければならないので、注意が必要です。

そして、様々な幸せを感じるには、最も重要なのは 順番 です。

◇順番が重要
多くの現代人は「セロトニン・オキシトシン」の幸せをないがしろにして、「ドーパミン」の幸せを追いかけがち。
寝食を忘れ、昇給や昇格を目指し、家を空けて仕事に没頭したことがあるビジネスマンは少なくないでしょう。

ですが、幸福感を永続的に得るためには、適切な順番があるのです。

◇セ→オ→ドの順番
まずは健康のセロトニン。次に繋がりのオキシトシン。
これらを盤石な状態にした上で、成功のドーパミン。

何かの達成や成功を追いかけ、それを実現させたとしても、その幸せは一定期間で失われたり、慣れてしまいます。
お金や地位は求めれば求めるほど欲張りになり、際限なく求め続けていくことで慣れてしまって幸福を感じなくなってしまうもの。

ドーパミン的幸福に比べて、セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福には慣れるということはありません。

幸せ不足の人にまず必要なのは、セロトニンとオキシトシンです。
日々忙しく、満員電車に揺られて出勤をし、仕事、仕事の毎日。自分を癒す時間はほぼゼロで体はガチガチ。夜も飲み歩いていて、身体も疲労困憊。日中は太陽を浴びることもなく、季節の移り変わりを楽しむことも無い、という状態であれば、やっぱり脳は幸せ物質を受け取る準備ができていません。
ですので、まずはセロトニンとオキシトシンを分泌できるよう、自分を癒す時間を作っていただきたいと思います。

上記の図は、私が以前やっていた女性向けのオイルトリートメントサロンのコンセプトで、大事にしていた女性の生体バランスを一つの図にしたものです。
睡眠、栄養が整った上で、仕事、恋愛といった「努力が必要なもの」があると、女性のココロとカラダはバランスが取りやすくなると思います。

それでも何かが不完全だと感じる人へ

本当は幸せなはずなのに、何か物足りなく感じてしまう
なんとなく周りの人と比べて、自分は幸せじゃないと思えてしまう
幸せになりたいだけなのに、何をしたら良いか分からない

こういう人に共通する、忘れている心得は
足 る を 知 る です。

私の友人は、誰から見ても、なんでも持っています。
詳しいことは書けませんが、ある国家資格を保有して就く仕事をしていて、そのキャリアは華々しいものがあります。
そして、優しい旦那さんと、お子さんがいます。
都内の一等地にマンションを買い、さらに別荘も数軒。
とても可愛くて、美しい身なりをしています。
ネイルもヘアケアも怠らず、月に1度以上はサロンに行っています。
持っているモノ、やっているコト、どれも同じ女性として垂涎の的です。

これを読んでくださっている人は、上記を見て
え?これ以上何が欲しいの?
と思うでしょう?
そうなんです。他人のことだと分かるんです。
でも人間は、自分のことだと分からなくなる。だからいつも迷ったり悩んだりする。

ちなみに「足るを知る」とは、身分相応に満足することを知るということを意味します。
また、現在の状態は足りているということを知り、それ以上は求めないようにするということを意味します。
ヨガ哲学にもこのような考え方があって、現代の人はとても物質的に恵まれている一方、精神的には満ち足らず、欲張りになりがちなので、このような教えがヨガを通して広がっていたりもします。

もし何か一つ持っていないものがあるだけで、不幸せだったり、不完全なんだとすれば、人間の中で幸せな人は一人もいないことになります。
みんなそれぞれ、持つものと持たないものがあって、それが長所や欠点になったり、個性が生まれたり、そんな人たちが関わることによって様々な化学反応が生まれて、世の中は面白くなっていくはず。
ですので、視点を変えて、持っているものに着目してみていただきたいです。

持っていない何かに意識を向けるのではなく、欲しかった何かが手に入り、持っていることに感謝をすること。これが
足 る を 知 る
です。

そして、持っているものにケチをつけないこと。これも秘訣です。
私が友人に
キャリアもある、安心安全な家もある、仲の良い家族もいる、健康である、これ以外に何が欲しいの?
と聞くと
時短で働いてるからキャリアとは言えない、家はあるけど広すぎて落ち着かない、仲は良いけど色々不安もある、夫は健康面に不安要素をたくさん抱えている、何もかも完全じゃない!
と言うんです。

いやいや、それ、贅沢すぎる悩みですから~~~。
そして、そこよ。あなたが感じる不完全の理由は。
あえて自分でケチをつけることによって、目の前のモノやコトを自ら不完全なものに仕上げてるだけだから!!

ケチをつけ始めると、結局持っていても負の資産という誤解を自分で作ることになりますので、ケチをつけず、持っているものにありがとうの気持ちを持っていただきたい・・・。

最後の方はお酒の力もあって、だいぶ説教モードになってました。私。

まとめ

もうすでにアナタは幸せなんですよ。
でも、もっと幸せになりたいから、これを読んでくださっているのですよね?
ありがとうございます。読んでくださっている人が居るから、私も頑張れます。

すでに手に入っているものを書き出してみましょう。どんな小さなことでも良いから。
そうしたら、すでに自分が持っているものの多さに気付くでしょう。
幸せは、自分で気付くものです。
気付くことが幸せを実感する第一歩です。


私達aisaito(アイサイト)は、結婚が第二の幸せな人生のスタートになるよう開業した「結婚と結婚生活相談所」です。
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今日もここまでお読みいただきありがとうございました。
主宰 武嶋愛

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