成長したいなら、苦手な人からのネガティブな助言をもらおう!人間力を磨く為に必要な5つの要素

おはようございます。
今日から一泊二日でキャンプ合宿㏌八ヶ岳 に参加する娘を送りに行ってきました。

参加する!と決めた時は意気揚々としていたのに、出発二日前になって突然「行きたくない!」と泣き出し、説得しつつ理解し合うのに2時間以上話し合ったので、今朝までヒヤヒヤしておりましたが、笑顔で手を振る娘の後姿を見て、朝から感動してしまいました。

さて、今日のテーマは
人間力を磨くための5大要素
について考えてみたいと思います。

私達夫婦は、時間があると何時間でも語ります。
娘が「自分を見てくれないから嫌だ!」と嫉妬するくらい、エンドレスに語っています。
その語りの中でよく出てくるのが、

過去に他人に言われたアドバイスのうち、自分が苦手だと思っている人や、違和感を互いに持っていたり、一緒に居てもかみ合わない人からのネガティブな一言が、実は自分の”今”にとてもポジティブに作用している
ということです。

もちろん、仲が良かったりお互いに信頼し合っている人からのアドバイスも、とてもありがたく受け取ることができています。

でも、本来は自分の中で「合わないな」「苦手だな」「嫌いだな」と思っている(ということは、相手も自分のことを同様に思っている)人からの、ネガティブな一言、またはアドバイスが、その当時はネガティブに受け取っていたとしても、時を経て、今考えてみると、言われてからの年月の中でポジティブに作用していることが結構あるのです。

皆さんも、ありませんか?
言われた時はムッとしたり、違う!と否定したくなるような一言だとしても、年月が経ると、あの時のネガティブだったはずのアドバイス、実は自分に響いてるんだよなぁ
って事。

それが何故なのか、そしてこれが実はとっても重要で、人間力を磨くためには必要なんだよってことが今日のテーマです。

人間力を磨くことは美味しい料理を作ることに似ている

人間には、食べ物を美味しい・美味しくないと判断する味覚という機能が備わっています。
そして、その味覚は生理学的に、甘味・塩味・うま味・酸味・苦味の5種類に分けられます。

この5種類の味を「五味」といいます。

それ単体でも味はありますが、組み合わせることでさらに良さが発揮されたり、相乗効果が生まれます。

料理を美味しいと感じるには、自分の好みの味であるとか、好きな食材が使われているという要素もありますが、一般的にはこの五味がバランスよく味わえて、さらに人間の五感(味覚以外に、嗅覚、触覚、聴覚、視覚)をフルに活用することが必要だと言われています。

つまり、どれか一つを際立たせるだけではダメで、味のバランスを考えながら、見た目や食感にも工夫を凝らし、においや音にも変化を持たせることで、人間は料理を「美味しいなぁ」と感じるわけです。

なにごとも、バランスが必要だということですね。

この五味という5つの味覚は、まさに人間力を向上させるための5種類の人間関係そのものだと私は感じています。
そして、冒頭に書いた
自分の中で「合わないな」「苦手だな」「嫌いだな」と思っている人からの、ネガティブな一言、またはアドバイスが、時を経て、今ではポジティブに作用する
ということを示しています。

人間力を構成するもの

ちなみに、人間力と言っても、だいぶあいまいで広い定義なので、内閣府の言葉を借りてみます。
内閣府によれば、人間力とは
「社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」
のことであり、その要素は知的能力社会・対人関係力自己制御力などを言うようです。

知的能力とは、総合的または本質的に物事を見る基礎学力や、情報を収集して論理的に分析する論理的思考力のことです。
事実を単に情報として知るのではなく、得た情報から物事の本質を見抜くミクロ的な視点と、得た情報を応用して全体を類推するマクロ的な視点の両方を養うことも含まれます。

社会・対人関係力とは、人との関わり方や人として社会とどう向き合うかを広く網羅した能力です。
友人や家族とのコミュニケーションだけでなく、文化や世代、立場を超えた人々とのコミュニケーションを円滑に行う能力や、特定のチームのメンバーとしての立場・リーダーとしての立場を理解して行動すること、他者の意見に真摯に耳を傾けて尊重することなどが含まれます。

自己制御力とは、目標のために自分の気持ちや行動をコントロールすることです。
学習意欲を持ち続けることや実際に学ぶこと、社会に参加していきたいという思いを持つことや実際に参加すること、自分の可能性を探り理想とする自分になるために努力をし続けることなどが含まれます。

ちなみに、この3つの能力を高めるための方法ですが、本屋に行けばズラリとノウハウ本が並んでいますし、ネットにも情報があふれています。
ですので、このコラムでは、aisaito独自の理論として
人間力を磨くために必要不可欠なコミュニケーションスキルを高めるには、5種類の人間関係を大事にしようということをここからは書いてみたいと思います。

甘味:自分を認め、対話が可能な人

味覚の中の甘味は、栄養を摂取するための味覚であり、エネルギー源となる糖質を摂取するために必要な要素です。

人間関係においては、
自分という存在価値を認めてくれていて、あるがままに受け容れてくれる人
またその要素を伝え合うことができたり、利害があっても無くても双方向のコミュニケーションが可能な人

がこの甘味の役割を担ってくれています。

時に甘やかしてくれたり、人生における喜怒哀楽を共有しても、変わらず付き合える人。
仕事でもプライベートでも、必要な時に必要なだけ対話ができる人。

そういう人が居るのであれば、大切にしましょう!!
もし居ないということなら、今からでも作っておくと良いでしょう。

塩味:刺激を与えてくれ、目を覚まさせてくれる人

味覚の中の塩味は、栄養を摂取するための味覚であり、必要なミネラルを摂取するために必要な要素です。

人間関係においては、
ここぞという時に刺激や喝を入れてくれたり、背中を押してくれて、前向きに行動するきっかけを作ってくれる人
また不安や迷いがあった時に、自分にとって何がベターなのかを気付かせてくれたり、自分の良さを気付かせてくれる人

がこの塩味の役割を担ってくれています。

スイカに塩を振るとより甘味が強調されるように、塩の役割は食材の持っているいくつもの良さを引き出します。
自分が気付かないたくさんの強みや特徴が、この人のおかげで気付けた。

そういう人が居るのであれば、とても貴重な存在ですので、大切にしましょう!

うま味:一緒に居ることで相乗効果が生まれる人

味覚の中のうま味は、栄養を摂取するための味覚であり、身体を作るタンパク質を摂取するために必要な要素です。

人間関係においては、
一緒に居るとプラスの何かが生まれたり、次々にアイデアが湧いたりして、ポジティブさを発揮できる人
また根拠があってもなくてもやる気に満ち溢れ、ポジティブなエネルギーを放出し合える人

がこのうま味の役割を担ってくれています。

かつお節と干ししいたけを合わせることによって、一層うま味が増すように、自分単体ではフラットでも、この人と居ると不思議なエネルギーが生まれたり、相乗効果が表れるという人。

もしそういう人が居るのなら、とてもラッキーです★
探してみて下さい!!

酸味:調子に乗りそうな時にあえて厳しい言葉をかけてくれる人

味覚の中の酸味は、危険な食べ物を避けるための味覚であり、腐敗した食べ物を避けるために必要な要素です。

酸味は、子どもが嫌がる味覚であり、人間関係においてもネガティブ側に分類されるものですが、人間力を磨くために必要不可欠な要素です。

人間関係においては、
自分にとっては耳の痛い一言や、言われたくない言葉をかけてくる人
例えば調子に乗っている時にチクリと刺してきたり、一瞬自分の行動が止まりそうな厳しい言葉で制御してくる人

がこの酸味の役割を担ってくれています。
ただし、ある程度、自分に対する相手の理解が、ある場合に限ります。

職場や家族でも、自分のことを理解してくれた上で、自分が言われたくない、つい耳をふさぎたくなるキツ~イ言葉をかけられる時ってありますよね。
でもそれって、自分のことを深く理解した上での言葉なので、自分にとってストッパーの役割をしてくれて、自制心や忍耐力をより進化させるために必要な相手なのです。

ネガティブな一言が、自分の背中を結果的に押してくれている。
そんなエピソード、一つくらいあるのでは??

苦味:苦手意識を感じるが、程よい距離感に居る人

味覚の中の苦味は、危険な食べ物を避けるための味覚であり、有毒成分(特に植物毒)を避けるために必要な要素です。

苦味も、子どもが嫌がる味覚であり、人間関係においてもネガティブ側に分類されるものですが、人間力を磨くために必要不可欠な要素です。

人間関係においては、
一緒に居てもシックリ来ない、むしろ苦手意識を感じるが、何故か衝突をするほど火花は散らない人
仲が良いかと聞かれればNOだけど、それでも程よい距離感にいつも居て、つかず離れずの関係を維持している人

がこの苦味の役割を担ってくれています。
ただし、ある程度、自分に対する相手の理解が、ある場合に限ります。

一緒に居ても違和感しかない。苦手意識を感じている。でも喧嘩や衝突は起きない。
仲も良くないし、良くなりたい相手ではないけど、離れることもなぜかない。
こういう人も人間関係においては必要で、基本的なパーソナリティや好み、価値観が異なる人とも付き合い続けることで、包容力や忍耐力が醸成されていきます。

こんな感じで、あの時はネガティブに捉えていたのに、後々自分の財産になっていた!なんてことがあるので、人間関係も味覚と同様、バランスが必要だということですね。

最後に

ネガティブをネガティブのまま心の奥底で蓋をしてしまうのではなく、いくつかの方法で変換することで、ポジティブに生まれ変わらせることができます。
もし五味=五種類の人間関係が自分には居ないかも?という方は、本当は居るのだと気付く為にも、人間関係の棚卸しをすることをおススメします。

棚卸しのお手伝いなら、aisaitoへ。

ということで、今日はこの辺で。
長文をお読みいただきありがとうございました。

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