婚約破棄の経験者が語る、結婚前に確認しておくべき最重要項目12選

おはようございます。
最近は、婚活コーチをやりながら企業研修の講師をしたり、学校の役員会があったり、常に誰かといることが多いですが、たまに一人時間ができると、空を眺めて、逢いたい人のことを思い浮かべます。

そうすると、不思議とその人から連絡が来ます。
わざと思い浮かべるのではなく、ふと頭に浮かんでくるってのが大事で、やっぱり人と人とは離れていてもちゃんと繋がっているんだなぁと思います。
この現象を、シンクロニシティって言うんですって。

さて、今日のテーマは
婚約破棄の経験者が語る、いざこの人と結婚するのか⁉という時に、確認しておくべき最重要項目12選
です。

46歳ともなれば、色々な経験をしていますし、友人の話を聞いてもとにかく人生には様々なことが起こります。
たいていのことは、何とかなる!と思えるようなことばかりですが、中にはもう二度と立ち直れないんじゃないかと思う位、辛くて悲しいこともあります。

婚約破棄は、そのうちの1つかなぁと思います。
実際に経験した友人たちを見て、そばに居るだけで、私には何ができるのだろう?と、自分の無力さを痛感するような時間を過ごしたこともあります。

そんな友人たちと今話をしていると、とにかく皆が口をそろえて「結婚前の諸々の確認がとても大事!!」と言うのです。

私がコラムで色々書いているのも、その友人たちの経験をもとにしたものが大半ですが、これから結婚を迎える会員様が、悲しい想いをしないように、と今はそれだけの気持ちで、備忘録としても書き記す必要があると思い、せっせと書いております。

ということで、これから結婚をする人たちが、ちょっと立ち止まりつつ、幸せな道に進んでいただけるように、先人たちの声をまとめましたので、是非読んでいただければ幸いです。

相手のことを全部知っている?確認すべき事項12コ

はじめに言っておきますが、知っているからOK、知らないとNGという意味ではありません。
また、それに対する回答で相手をジャッジする目的でもありません。

結婚相手の 過去 ⇔ 現在 ⇔ 未来 をきちんと共有し、人生のパートナーとして共に歩めるかという時に必要な項目だということです。

1から4は相手の過去を、
5から8は相手の現在を、
9から12は相手の未来を確認するものです。

現在は、過去から影響を受けていますし、未来に対する準備でもあります。
未来は、相手の目標や価値観を反映したり、過去からの責任でもあります。
過去は、相手の軌跡そのものです。

人生を共に歩む予定のパートナーのことを知る努力が必要、だということです。
何故なら、知らないことは自分ごとにはならないから。
いざ結婚生活が始まってから発覚した場合は、自分たちの問題として乗り越えるべき課題となりますので、事前に知っておく必要があると思います。

そして、知った上で改めて結婚をするか否かを検討します。

ということで、まずは知ることが重要だということを念頭に、以下読み進めてみてくださいね。

1.過去の婚姻歴

これは、戸籍謄本を見れば分かることでもありますが、過去に結婚をしたことがあるかを確かめます。
どんな人だったか、や、どんな結婚だったか、まで掘り下げる必要はありませんが、
何故、離婚をしたのか
を聞いておくことで、相手が過去の結婚生活において
何を得られなかったのか
どんな学びがあるのか
自分に何を求めているのか

などをざっくりと知ることができます。

私の友人に、2回結婚して2回離婚、シンママとして3人の子を育ててる人がいます。
彼女いわく、
・好きだけで結婚したらお金にだらしなくてお金に苦労した
・楽しい人だったけど尊敬はできなかった
・女遊びが激しかった
とのことで、1人目も2人目も似たタイプで、どちらも大恋愛の末に結婚したけれど苦労続きだったと言います。

同じことを繰り返さない為にも、前回の学びを今回に生かす、ということができると、相手の過去の結婚のおかげで今回は成功確率を高めることができるのではないかと思います。

2.子どもの有無

これは、この後出てくる5.扶養義務の有無にも関わってきますが、まずはお金に関する確認
ですが、実はもっと大事なことを確認する目的があります。
それは、自分の血を分けた子どもに対する、相手のスタンスがどうなのか、という根本的な価値観を確認します。

どういうことかと言うと、産んだ責任の果たし方です。

「離婚をしたけど、子どもの親であることに変わりはないから、養育費も払っているし、面会もして、成長を見守っている」
のか
「離婚をした後は逢ってないし養育費も払っていない」
のかで、その相手の責任の果たし方が見え、それはすなわち、今回の結婚で(つまり自分との)子どもができた場合にも同様のことをする可能性がある、ということを示唆します。

前の結婚で産まれた子への養育費があると、「これからの結婚生活で負担だな…」と考えがちです。
自分達に子どもができても、定期的に面会をしに行ってしまうことに対する寂しさも感じると思います。
でもこれは、相手なりの責任の果たし方なので、むしろこちらの方が責任感があって信頼できる相手だと考えるべき。

養育費は払わないで!
逢いに行かないで!
と考えることは、自分達が幸せなら他はどうなっても良いと言っているようなものです。
そして、新たに結婚するから養育費はもう払えない!と考える人だった場合、あなたにもいずれ同じようなことをする可能性もある、ということです。

ということで、ここの確認はとっても大事だということを、私自身が経験者であることから、強くお伝えしておきたいと思います!!

3.過去の病歴

これは、私の持論でもありますが、「心と体の健康こそ、幸せの土台」と考えているので、結婚生活における目的の一つに
健康の増進
があり、相手がどんな時に体調を崩したり、どこが強くてどこが弱いかを知っておき、日々の生活に留意していくために知っておいて欲しい項目です。

病歴というほど大げさでなくても
のどが弱いとか、片頭痛持ちとか、お腹を壊しやすいなど、小さな体調の変化も知っておくと、食事に工夫したり、時間の過ごし方を配慮出来たり、こんな気遣いの積み重ねが結婚生活の良し悪しを積み上げていくと思います。

ですので、相手を知る目的の一環として、是非確認しておきましょう。

4.過去の犯罪歴

これは、何人かの友人から、口酸っぱく言われていた項目です。
夫婦が壊れる時、それは有事の危機が起きた時
だそうです。

ある日、夫が帰ってこなくなり、一本の電話がかかってきたとのこと。
ある犯罪に夫が関わっており、ある場所に拘束されている、と。
寝耳に水だった彼女はその後色々な方面から、夫が小さな罪を繰り返していたことを知り、それまで仲良しだった2人はそのまま離婚したようです。

どこから見ても良い旦那さんだと思っていたので、本当に驚きました。
その後、彼がどうなったかは知りませんが、人間には見せている面と誰も知らないけど本性がある、と衝撃を受けた一件でした。

他にも、ある日ニュースを見ていたら、同じ職場で仕事をしていた人が数年後に事件を起こして逮捕されたことがありました。
彼も一見まともに見えますが、事件内容を見ると全然まともではなかったので、知らないだけで、案外身近なところに犯罪というのは存在するものなんですよね。

結婚相手にもそういう過去があるのかどうかというのを確認するのは必要なことだと思います。

5.扶養義務の有無

前述2.と同じ目的もありますが、さらに、親を扶養する義務など
この結婚生活以外にいくらの支出があるのかを確認しておきましょう。

それによって、将来設計が大きく関わってくるからです。

私の父がよく言っていた言葉で
家族のために動ける人が良いけど、本当に大切な人を見誤らないかが重要だ
と。

これは、親を助けるために妻を犠牲にするのは本末転倒だ、ということと同義です。

結婚をすることは、多くの負担を強いることだというのが昭和の価値観で、今は令和時代なのでだいぶ変わってきてはいます。
パートナーと籍を入れて同居するだけ、と考える結婚もアリだとは思いますが、実際は様々なものが乗っかってくることも視野に入れて、特にお金の問題や、義務の問題は、クリアにしておきましょう。

6.人生設計

これは、相手の人生設計の中に”私”が居るのかと、相手がこの結婚に何を求めているかを改めて確認することができる項目です。

婚約破棄を経験した友人が
「今思えば、結婚式の準備も私だけ。家探しも私がやっていた。2人でやっていたことは無かったかもしれない」
と話しています。
つまり、相手の時間軸の中にも、人生設計の中にも、元々彼女は居なかったのかもしれない、ということでした。

それに気付かず、式ギリギリまで一人で奔走していて、ある日突然「結婚はできない」と言われた、と。
啞然、茫然自失、しばしの空白時間を経て立ち直り、数年後にはきちんと結婚しています。
その結婚では、相手の人生設計に自分が居ることをちゃんと確認していた、と。

そして余談にはなりますが、私が結婚前によく夫に言われていた言葉は
あなたが居ないこれからの人生は考えられない
でした。

これは、好きという恋心以上に、「お互いの存在によって、自分自身の良さや強みを自覚し、仕事への情熱を思い出し、自分の魂職に目覚めたから」という意味合いが強いです。
だから、出逢ってからの今が一番確固たる信念を持って生きているし、そういう意味で、もう一緒じゃないことは考えられない、ということでした。

逆に、自分は自分、あなたはあなた、と考える人も居ます。
結婚はするけど、あなたの影響は受けず、また自分の影響を考えずに生きていきたいと考える人も居ます。
それを双方で合意していればOK。
でもそうでない場合は、ちょっと寂しく感じることも出てくるかもしれません。

相手の人生設計の中に果たして自分はいるのか、この結婚にどれだけの価値や意味があるのかをちょっと冷静に判断するため、是非一度立ち止まって、こういう話もして頂きたいと思います。

7.借金の有無、また収入と貯蓄額

これは、結婚をするにあたり、とても重要な要素です。
でも、決して間違えて欲しくないのが
相手がいくら稼いでいるか、という稼ぐ力を確認するものではありません。

「夫よ、死んでくれないか」という人と「結婚して良かった」という人の違い12選
にも書きましたが、
「選ぶべきは、年収や貯蓄額ではなく、働くことが好きで、安心してお金の話が出来る人」かどうか、すなわち、生活における重要なポイントをきちんと共有し合える人か、を確認するためです。

そして、お金に明るい人は、お金に好かれていますので、使った分は入ってきたり、また仕事をすること自体が好きなので、一時的に収入が少なくても、一生困窮することは可能性として低いです。
逆に、娯楽や一時的な感情で借金と返済を繰り返す人は、お金にだらしがなく、安定もしづらいです。

婚約破棄を経験したことのある別の友人は、相手が隠し持っていた借金返済の督促状を見てしまったことから喧嘩が増え、その後破談になったそうです。
付き合っている時はそんなこととはつゆ知らず、いざ結婚準備で同棲をし始めた時に発覚したので、籍を入れる前で良かった!と言っていました。

相手の仕事や金銭に対する価値観と、自分のそれを確認することは、今後の結婚生活を考える上でとても重要なポイントとなりますので、是非今のうちに考えてみてください。

8.性欲、性癖

これは、夫婦の不仲の原因TOP3に入る問題でもあります。
夫の浮気と夫婦のセックスレスは異口同音。浮気を防ぎ、夫の心を家族優先にする秘訣とは
でも書きましたが、
性に対する男女のズレが、夫婦不仲に直結します。

ズレの根底には、
回数や内容に対する欲求
ホルモンの影響
ライフイベントの変化に伴うタイミング
出産・育児期の感情

など、多くの要素が絡んできます。

結婚前は定期的にしていた夫婦が、妊娠を機にしなくなった。そのまま妻はレスでも良いと思っていたが、夫は欲求を抑えられず、それが原因で不倫が始まった。

子どもを出産してから、夫の自分勝手さに嫌気がさし、怒りの感情を溜めこむことが増えて、夫を受け容れられなくなった。

妻とはいろんなプレイが出来ないので、外でその欲求を叶えるしかなかった。

など、この件に関するエピソードやネタは日本中に転がっていますので、高い確率で一度は訪れるズレの要素です。
事前にお互いの性欲や性癖を確認しておくことも、大事な婚前準備の一つだと思いますよ。

9.転職の可能性

これを聞いても、「今は分からないよ」と言われるかもしれません。
でも、相手がもし将来、転職をしたいと言った時に、寝耳に水だったら、あなたは相手の挑戦を応援してあげられるのか?ということを今のうちに想定するために、聞いておく項目の1つです。

つまり、相手の変化を受け容れられるかということ。

【婚活】結婚前に役立った、結婚で幸せになるための12コのアドバイス(前編)
にも書きましたが、
「その人の「今」を見るのではなく、変わらない本質を見て、未来を信じられるかどうか」を判断するために、本質は何なのか、そしてそれをとりまく周辺の項目、例えば仕事や住居の変化を受け容れられるのか、を確認します。

何を得意としていて、何をやりたいからその仕事を選んでいるのか。
周囲の人との信頼関係を構築できているのか。
もし仕事を変えなくてはいけない状況に陥っても、次を探したり、紹介してくれそうな人はいるのか。

相手の本質を知り、だからこの仕事や会社を選んでいるのだな、と思えるようになると、相手の今ではなく未来に対する信頼感に繋がります。
未来に対する信頼感が持てるということは、本質を信じている証拠。であれば、転職も応援できる、となります。
こんな風に、自分の相手に対する気持ちを探る意味でも、是非やってみて欲しい確認の1つです。

10.転勤の可能性

これも、上記9と同じような内容ですが、さらに多くのライフイベント変更が伴う為、これもセットで必要な確認です。

私の友人に、親が転勤族で、高校入学までに5~6回は転校した人がいます。
だからか、誰とでも分け隔てなく付き合えて、とてもソフトな性格をしています。
彼女が結婚をした相手もまた転勤が多い仕事をしているので、結婚後3~4か所は転勤をしていて、そのたびに夫についていき、子ども達にも転校をさせています。

彼女は、親が転勤族だったから、自分も転勤を受け容れる、という選択をしています。
それを見るたび、「私には出来ない選択だなぁ」といつも感じるのです。

私は転校をしたことが無く、苦手意識もあります。
ですので、もし転勤の可能性がある人と結婚をするとなると、ついていくか躊躇するかもしれません。

というように、どっちが良い悪いとか合う合わないという判断ではなく、自分の人生設計と相手の人生設計を合わせるという目的で、転職や転勤の可能性も視野に入れて様々な話をしておくということをアドバイスとして入れておきます。

11.両親と同居の可能性

最後の2つは、結婚とは自分達だけの問題ではなく、負うものが増えるという要素もある、という観点から、事前に確認しておくべき項目です。

人によってニーズ(要望)は様々です。

実家に部屋が余っているから、家賃を浮かせるために、同居をしよう!ということだってあるし、親とは不仲だから同居はあり得ないという人も居ます。
せっかく新婚なのだから親と一緒には住みたくない!という人と、高齢の親を一人に出来ないから結婚して数年以内には同居したいという人が、何も話し合いをせずに結婚をしたら、その先どんな衝突が起きるかは一目瞭然です。

ですので、双方のニーズを確認しておくために、具体的に、揉めそうな案件を例に出して、話し合っておく。
ということをやっておいてください。

12.介護の必要有無

これも同じですが、もっと踏み込んだ確認です。
11の同居、以上に揉める可能性の高い問題ですし、もし揉めた場合はどちらかに犠牲や我慢が付きまとうものなので、この点についても明確に話し合っておくことをおススメします。

とは言え、「親が動けなくなった時のことなんて考えたくない」という人間の感情もありますので、深く突っ込みすぎることを避けて、サラッと話すのみにしておきましょう。

これから結婚する!って時に、親の介護問題で破談になっちゃった…なんて事態だけは避けたいですからね。
とにかくこれから結婚をする人には、万全の状態で臨んでいただきたい、私の想いはそれだけです。

最後に

結婚だけがすべてじゃない。
結婚=幸せでもない。
そうは思っていても、やっぱり結婚がしたいし、幸せな結婚に憧れるという欲求はとても理解できます。
そのためにも、是非先人たちの統計をうまく活用して、良い結婚、幸せな結婚の方向に進んでいただきたいものです。

では今日はこの辺で。
今日も長文をお読みいただき、ありがとうございました。

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